もし、あなたが吟遊詩人で「連打マクロ」を使用しており、何らかの理由でやめたいなーと思っているなら、“凪の時代”のいまがチャンスかもしれません。「極ルビーウェポン」や「希望の園エデン零式:共鳴編」などの高難度コンテンツは実装から時間も経過していて、メインジョブの装備がほぼ整い、サブジョブの練習をする人も多いはず。まだ次のパッチまでは1ヶ月程度あると予想されるので、サブジョブ練習などの募集があるこの時期に慣れてしまうのがいいでしょう。やめるなら今です。

「やめたいなら、やめればいいじゃん」と思うじゃないですか。ところが詩人の「連打マクロ」って、かなりうまく機能するために、頼り切ってしまっている場合も多く、いきなりやめるとプレイのクオリティにかなりの支障が出かねません。

「じゃ、やめなきゃいいじゃん」と思うじゃないですか。でも結局はマクロなんで、特有の欠点はどうにもならず、工夫のしようもなく行き詰まり、マクロを使い続ける限りそれ以上は望めません。

「連打マクロ」は何が得られて、何が得られないのでしょうか。

/ac ストレートショット(= リフルジェントアロー)
/ac ヘヴィショット(= バーストショット)
/ac エンピリアルアロー
/ac ブラッドレッター
/micon ヘヴィショット

上記の計5行のマクロで実現できることは以下の3つ。
1. グローバルクールダウン(GCD)毎に「ウェポンスキル」を使う
2. GCD中に「アビリティ」を差し込んで使用する
3. より効果の高いものを使用する

このマクロは文字通り連打します。「リフルジェントアロー」はストレートショット使用可バフがプロックしないと使えないため、通常は2行目の「バーストショット」が使用されます。GCDリキャスト中は上2行は発動されずにスキップされ、アビリティの「エンピリアルアロー」が使用されます。さらに「エンピリアルアロー」が使えない場合は「ブラッドレッター」が使用されます。何も使えないなったら動作しませんが、GCDリキャストが戻り次第再び「バーストショット」が使用されます。もちろん、「リフルジェントアロー」が使える状態なら最優先で使用されます。

このマクロのキモは、連打するだけで“管理しなくていい”という点です。

あらためて見ると、「連打マクロ」が優秀なことがわかります。これだけのことを1ボタン連打で実現してくれるなんて、なんて便利なんでしょう。完全に理想の運用ではありませんが、プレイがかなりラクになることは言うまでもありません。

しかしマクロにはよく知られているデメリットとして先行入力が効かないこと。そして誤作動を起こす(または発動しないことがある)可能性を排除できないことが知られています。これでは「理想のプレイ」は実現できません。だからこそ、「卒業する」という選択肢が出てくるのですが、その欠点を差し置いてもメリットが捨てきれないのが悩ましいところ。今まで連打するだけで済んでいたいろいろなことを、やめた途端にすべて自力で管理しなければならなくなります。ヘタするとクリアできていたものができなくなるぐらいのインパクトがあります。

ぶっちゃけいうと、これは慣れるしかないのですが…いきなりは無理。「それができるならマクロなんて使わないよ!」という声が聞こえて聞こえてきそうです。わたしもそう思ったクチです。そして、そう思いつつも卒業することができましたクチでもあります。今ではマクロを使わずに零式などの高難易度コンテンツに挑める程度には慣れてきました。

無理だと思っていたのに、どうやって慣れることができたのか。これが皮肉なことに、マクロを効率化しようとして悪戦苦闘したおかげなのです。そのときの試行錯誤で“気づき”があったのが大きかったです。

いきなり「すべていっぺんに」というのは自分的に無理でした。なのでひとつずつ慣れていきました。前述の“気づき”の内容とともに、その方法について書いてみたいと思います。

GCDには慣れるしかない

まずはウェポンスキルをキッチリと使用することからはじめます。何という初歩中の初歩感…。

ウェポンスキルは共通のリキャストタイマー「グローバルクールダウン(GCD)」に依存するため、バトル中に使用できる最大回数が決まっています。

乱暴に言えば、バトル中に最大回数のウェポンスキルを使用することで最大火力が出ると言ってもいい替えてもいいかもしれません。GCDリキャストごとにきっちりとウェポンスキルを使用し、ロスが出ないようになければなりません。そのためにはGCDの間隔に慣れてしまうのが手っ取り早いのです。

いきなり完全にマクロをやめて、スキルアイコンだけにしてしまうのは、いろんな意味でハードルが高いので、まずは「ウェポンスキル連打マクロ」と「アビリティ連打マクロ」の2つに分け、交互に連打することからはじめました。

実はコレ、「マクロの効率化」のときに試みた方法です。そのままの運用し続けるのはマクロの数が倍に増えるというナンセンスさからボツにしましたが、意外にもGCDのリキャストタイミングに慣れるには良い手段でした。

ウェポンスキル連打マクロ

/ac ストレートショット
/ac ヘヴィショット
/micon ヘヴィショット

アビリティ連打マクロ

/ac エンピリアルアロー
/ac ブラッドレッター
/micon エンピリアルアロー

これの2つのマクロを使って木人叩いていると、ある程度リズムに慣れてきます。慣れてくるといろんな事に気づき始めます。

気づき1:
GCDの2.5秒は思いのほか長いので、リキャストが戻る寸前に短時間連打すればいい。

GCDは基本2.5秒。このリキャスト間隔は思いのほか長く、合間にアビリティを1発挟んでもまだ時間が余ります。余った時間の連打はムダ、完全なる指のカロリーのムダ使いだということに気づきました。

パッド勢なので、すべての負担は親指にかかります。今思えばこれが原因で親指の付け根が痛くなったことがあった気がしますが…まずは、そのムダな連打をやめました。

されら慣れてきたら完全に連打をやめてしまいました。リキャストあけのタイミングを狙って決め打ちで入力するようにしていきました。GCDの間隔はスキルスピードなどのステータスで変動しますが、リズム自体はずっと一定で変わりません。

そこからさらに慣れてくると、今度はマクロ独特の手触りの悪さにストレスを感じ始めます。ここでようやくマクロをやめ、素のスキルアイコンに切り替えました。

素のアイコンに変更すると先行入力が効くようになるため、最速入力が実現し、同時に手触りも良くなります。一見いい事ずくめですが、実際は今までやってこなかった「ストレートショット使用可」バフを管理する必要があり、最初は死にものぐるいです。

でも、実はこの時点で目的の半分は実現したも同然です。

アビリティは思いのほか使わない

「ブラッドレッター」と「エンピリアルアロー」はGCDの合間に使用します。

先ほど、ウェポンスキルと、アビリティに分けたマクロを、交互に連打するところから始めました、ウェポンスキルの連打時間をを短くするところまで到達すると、少し余裕が出てきて、アビリティの使用に関しても“気づき”が出てきました。

気づき2:
バラード中を除けば、「ブラッドレッター」と「エンピリアルアロー」を使う回数は思いのほか少ない。

メヌエット、パイオン中に「ブラッドレッター」と「エンピリアルアロー」は15秒に1回ずつしか使いません。30秒間の戦歌の効果中、アビリティ連打マクロは最大でも4回しか使いません。「ブラッドレッター」と「エンピリアルアロー」を一回ずつ使ったら、次の使用までは十秒程度の間隔が空きます。この間、GCDにすると4周分のリキャスト時間に相当します。

バースト/レッターバースト/エンピ、と撃ち、バースト「1」、バースト「2」、バースト「3」と撃ったら「来るぞ」と心の準備をするイメージです。コレを心の中で数えても、もちろん口に出しても構いません。数えてるうちは少なくとも「エンピリアルアロー」のリキャストを管理する必要はありません。最初はこれでOK。

問題は2番目の戦歌、バラード以降なのですが、まずは「エンピリアルアロー」だけウェポンスキルを撃った数を数えながら集中管理します。

一度リズムの変わってしまった「ブラッドレッター」何かにセットで管理するのは難しいので、スキルアイコンのリキャストタイマーで管理するしかありません。そこはUIの工夫でカバーしていきます。

UIを工夫してリキャスト管理

詩人は基本「バーストショット」をGCD毎に撃っていきます。もし、「ストレートショット使用可」がプロックしたら、より威力の大きい「リフルジェントアロー」を優先して使用します。

一方のアビリティも同様で「ブラッドレッター」と「エンピリアルアロー」のアイコン、とくに「ブラッドレッター」がクルッとするのを見逃さないようにUIを工夫してみましょう。

バラード中は「ブラッドレッター」がクルクルして、リキャストのリズムが崩れ、カンタンには管理できなくなります。コレを手動で管理するなら、「アイコン」を目で見て使用するしかありません。

「ストレートショット」のアイコンを見やすいところにおいたり、UIでバフ欄を個別に大きくしてなんとか対応するしかありません。

UI変更の例、画面中央にジョブUI、右に大きくプロック管理用のアイコンを配置しました

バラード中の「ブラッドレッター」

もともと「連打マクロ」はクルクルする「ブラッドレッター」を脳死連打で処理するために考えられたものでした。それをやめて管理を手動に戻すのだから大変なのは当たり前ですね。

一見不定期に見えるバラード中の「ブラッドレッター」のリキャストリセットにも一応の法則がありました。しかし、重ね重ね申し訳ないのですが、結局は慣れるしかありません。

バラード中の「ブラッドレッター」は、詩心の付与によってリキャストがリセットされて再使用可能になります。

確率プロックで、確実性がなく、ランダムでやりにくいなぁと思っていたのですが、これも独特のリズムがあることに気づきました。

気づき3:
詩心の付与=「ブラッドレッター」のリセットは、3秒間隔でしか発生しない。

詩心の付与タイミングは、継続ダメージの判定時にしか起こりません。つまり3秒間隔です。つまり、リキャストリセットが起こるタイミングは3秒ごと。そのタイミングに来るぞとわかっていれば意外と対処できるようになるものです。もちろんこないこともありますが、わかっていれば一瞬だけポンと押すことはできます。

GCDのリキャストは2.5秒、詩心は3秒ごとなので、『右手で三角、左手で四角を書く』みたいで混乱しそうですが、不思議なもので意外と慣れてくるものです。どうしてもうまくいかない場合は、とりあえずの保険をかけることもできます。

保険は、またしてもマクロなのですが…

/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター
/micon ブラッドレッター

※ 〈 〉が全角なので、使う場合は半角に直してください

「レッタープロック保険マクロ」です。3秒間隔で「ブラッドレッター」を使用させるマクロ。基本は手動で撃つのですが、保険でこのマクロを走らせておけば、自分がうち漏らしに気づいていなくてもマクロがなんとか対応してくれます。

これも以前“墓場送り”にしたマクロですが、とりあえず慣れるまでの補助や、ギミックの練習中ならいいと思います。正直動いているかどうかよくわからない程度には動いてくれます。

ちなみにバラード中、もし「エンピリアルアロー」と「ブラッドレッター」がどちらも使用できるなら、「ブラッドレッター」から使用します。「エンピリアルアロー」には、詩心の付与効果があるため、使用後に必ず「ブラッドレッター」のリキャストリセットがかかります。

ウェポンスキル使用後、まず「ブラッドレッター」を使用してリキャスト状態にします。次に「エンピリアルアロー」を使用することで、詩心が付与され「ブラッドレッター」のリキャストがリセット、再び「ブラッドレッター」使用が可能になり、これらアビリティ3発すべてを1回分のGDCにねじ込む事ができます。

「エンピリアルアロー」を先に使ってしまうと、「ブラッドレッター」を1回分無駄にしてしまいますので、必ず先に「ブラッドレッター」を撃ってから「エンピリアルアロー」を使いましょう。

結局は、慣れるしかない。

ここまで長々と書いてヒドいオチなんですが、「連打マクロ」をやめるには、結局は「慣れるしかない」の一言です。とはいえ、一足飛びに急に慣れるなんてことはショックが大きくて無理なので、ひとつひとつの要素に絞り、リハビリだと思って徐々に慣れていきましょう。

「連打マクロ」はある程度のところまでラクに火力を出せるようになり、非常に便利ですが、その動作、効率には限界があります。また、便利だからこそ、一度使い始めるとやめられなくなる『両刃の剣』なのかもしれません。

デキる人はもっとスムーズにやめられてしまうかもしれません。正直「やめる必要ないわ」と思う人は無理にやめる必要がありません。でも、もしやめたくてもやめられなかった、トライしてみたけど無理だったという方は是非試してみてください。

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