新生してからもうすぐ7年なんですね。時間が経つのは早いなぁ。
私は、実はレガシープレイヤーの端くれ。旧14も少しプレイしていました、新生は2.0β4からずっと吟遊詩人(弓術士)として遊んいます。
レガシー先輩とは言っても、上手いわけでもなく、何もわからずに「ストレートショット」と「ヘヴィショット」を交互に撃っていた時代もありましたし、武器がしょぼすぎてID(アムダ)でやんわり指摘されたときもありました。好きなだけのただの下手くそプレイヤーで、できるだけラクをして上手にプレイしたいと、いろんなマクロを組んで遊ぼうとしたものです。
マクロを好んで使うプレイスタイルは、以前遊んでいたFFXIで培われました。FFXIは、スキル使用時に装備を着替えてステータスを強化し、高い効果を狙うプレイスタイルが認知されていて、着替えとアクションを一緒に組み込んだマクロが定着していました。
FFXIVをプレイするようになっても、そのクセが抜けず、さまざまなマクロを作って試してきましたが、そもそもXIVとXIはシステムが違うのでなかなかうまく行きません。バトルが始まると着替えることはできずできず、先行入力が効かないなどのデメリットも生じるため、使い方も限定されます。
それでも、当時はそれでもなんとかしようと創意工夫しつづけました。うまく機能すれば便利なものですからね。そうするうちに、システムの変更にともなって使えなくなったりして、どんどんマクロパレットから消えていきました。唯一の例外と言っていい「連打マクロ」のように、システムが変わっても利便性が損なわれず、少しずつ改修されながら、ずっと愛されているマクロも存在したりしていまが、組んだマクロのほとんどはもう使っていません。
今回は、詩人の「連打マクロ」みたいな成功例ではなく、試してみたけど使えなかったマクロの失敗例の一部を、その当初の狙いとうまく機能しなかった理由をともにご紹介します。
3つの詩を1ボタンにまとめるマクロ
発想の元:3つの選歌をひとつにまとめれば、XHBの専有数を減らせると考えた。
/ac 旅神のメヌエット
↓
(メヌエット数行コピーしていたりもした)
↓
/ac 賢人のバラード
/ac 軍神のパイオン
/micon 旅神のメヌエット
連打してしまうと暴発するので、ていねいに運用する必要はありますが、軌道に乗ればうまく回るはずでした。
3つの選歌はそれぞれリキャスト80秒。戦闘が始まって「メヌエット」、「バラード」とキッチリ歌いきった60秒後、いざパイオンを実行するときは、まだ「メヌエット」のリキャストが20秒残っていて、「バラード」も50秒も残っています。この段階では唯一「パイオン」しか発動しない状態です。「パイオン」を発動させた20秒後には、「メヌエット」のリキャストが戻りますが、バラードのリキャストが20秒、「パイオン」も当然残り50秒残っているで、「メヌエット」しか発動しません。
これなら、戦歌の更新タイミングにこのマクロを脳死実行するだけで、3つの歌が順番に、かつ確実に実行されるはずだ、これはいけるかもしれない…。そう思っていました。
やめた理由:開幕の暴発が痛すぎたから
問題は開幕でした。2行目や3行目から先に使用されてしまう暴発の発生率が想定以上でした。6割失敗するぐらいのイメージで、ほとんど思惑どおりに動いてくれませんでした。開幕は少しスキルを詰め込み気味、食い込み気味に使用していくきらいがあり、そのせいで暴発が多かったのでしょう。
極蛮神や零式など、戦闘が長時間に及ぶような時、最初に暴発してしまうと、戦闘が終わるまですべての段取りが狂ってしまいます。こうなるともう台無し、そのバトルはあきらめモードです。「メヌエット」の行をいっぱい並べて疑似先行入力みたいなことも試しましたが、結局うまく行きませんでした。
また、戦歌のリキャストが戻ってしまうほど長い履行フェイズを持つバトルもあり、「メヌエット」から歌いたいのに「パイオン」からスタートしてしまうようなこともありえます。コントロールが難しかった。
なんとか確実に動作するようできないものか。そうか、軌道に乗るまで素のアクション使って確実に発動させて、「パイオン」あたりからマクロにすればいいんじゃ…、ん? そもそもこのマクロを使う目的ってなんだっけ??
結局、そのまま墓場行きとなりました。
3秒ごとに「ブラッドレッター」を撃つマクロ
発想の元:バラード中「ブラッドレッター」のクルクル判定が3秒ごとなので自動化して、プロック管理を省力化できないか。
(/ac 賢人のバラード〈wait.3〉 ← を入れてもいい)
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/ac ブラッドレッター 〈wait.3〉
/micon ブラッドレッター
※ 〈 〉が全角なので、使う場合は半角に直してください、使わないだろうけど
「ブラッドレッター」は、通常リキャスト15秒のアビリティですが、バラード中は詩心がスタックするたびにリキャストがリセットされ、再使用可能になります。せっかく撃てるチャンスがクルッとやってくるのだから、もれなく撃っておきたいですが、ずっとリキャストタイマーを監視するのもめんどいですね。
「ブラッドレッター」のクルクルはバラード中、詩心がスタックした時しか起こりません。その詩心付与は、Dotの判定タイミングに依存しており、Dotの判定は3秒ごとなので、必然的にプロックも3秒間隔でしか起こりません。ならば、30秒間、バラード効果中3秒ごとに「ブラッドレッター」を自動で撃つマクロを使ったらリキャストリセット監視から開放されるのではないか。ウェポンスキルのコンボマクロとは違って毎回ではなく、プロックしないとそもそも作動しないので、損失も少なくていいかなぁと。
やめた理由:他のマクロを使用すると止まってしまう
XHBを計5セット使っている私は、XHBのセットをコピーして切り替えるマクロを愛用しています。動作は一瞬で完了し、便利なうえに一見無害と思われるこのマクロですが、せっかくの「ブラッドレッター」マクロを止めてしまいます。
XHBの切り替えなんて、R1+各種ボタンで切り替えればいいのでは?と思われるかもしれませんが、マクロのほうが圧倒的に早く、特に「ヘッドグレイズ」のように迅速かつ確実に切り替えるには、自分はマクロのほうが安心なのです。
なんてこった、マクロ自体の良し悪しではなく、外的要因で躓くなんて…。
もうひとつ。GCDの合間は、アビリティの差し込みが思いのほか忙しくなることが多く、計画的に行う必要があります。状況によっては「ブラッドレッター」より優先しなければいけないアクションもあります。しかしこのマクロは無慈悲に「ブラッドレッター」を自動で撃ってしまいます。とりあえず墓場に片足突っ込んでいますが、現在保留中のマクロです。でも、多分そっとしまい込むことになるかと思います。
メヌとピッチをひとつにまとめたマクロ
発想の元:XHBの空き事情のため、「メヌエット」と「ピッチパーフェクト」をひとつにできないか。
/ac 旅神のメヌエット
/ac ピッチパーフェクト
/micon 旅神のメヌエット
(/miconはピッチでもいいかも)
「ピッチパーフェクト」は「メヌエット」効果中、詩心がスタックしたときしか撃てません。だったらまとめてしまえばボタン減るじゃん、というものです。なるほど、構造的には問題ないはず。
やめた理由:硬直時間に押してしまうと発動しない
やはり土壇場で手触りが悪い。おそらく直前に使用したウェポンスキル硬直中にマクロを使ってしまッタと思われることが原因で、「ピッチパーフェクト」が発動しないことがあって、一周待つと詩心のスタックを1つムダにすることもあるので、あまり気に入りませんでした。冷静にジャストタイミングを見計らってポチッとデキる人はいいかもしれませんが、自分には向かないようです。
歌の効果時間終了を自分に/echoするマクロ
発想の元:詩の更新時間を音で知れたら、UIを監視しなくていいはず、見なくていいからラクなはず。
/ac 各歌の名称
/wait 25 (パイオンは15 )
/echo 〈se.(お好きな警告音の番号)〉
※ 〈 〉が全角なので、使う場合は半角に直してください、使うならね
戦歌実行後にタイマーが仕込まれていて、詩の更新時間の5秒前に音を鳴らしてくれるだけのマクロ。音で教えてくれるというのがミソ。UIの数字やバーを見なくて良くなるので、Dotの効果時間や、詩心のスタック数、プロックサインに集中していられる。ただのお知らせタイマーなので、マクロの火力に影響しません。こう考えるとメリットしかありませんね。
やめた理由:当時「連打マクロ」を使っていたから
FFXIVの仕様では、同時に動作するマクロは1つだけ。2つめを起動した瞬間最初のマクロは上書き中断されます。それを防ぐ手立てはありますが、ただ上書きされないようにロックし、2番目を実行できないようにするだけ。つまり、どうあがこうと、タイマーを活かしたまま同時に別のマクロを使うことはできません。連打マクロや、XHB組み換えマクロを使っている時点で、プレイヤーはどちらを諦めるか選ぶ必要があるのです。
デメリットと縛りが痛い
マクロ全体に言えることですが、先行入力が聞かないことによる手触りの悪さはどこまで行っても改善されることはありません。
3つの選歌をまとめたマクロも、ウェポンスキルとウェポンスキルのリキャスト、GCDの合間に使うのですが、ウェポンスキルの硬直中にマクロを使用してしまうと当然動きません。ウェポンスキルの硬直時間をしっかりと見極めて、開けた瞬間に使用する必要があります。そもそも連打できない構造のマクロですから、硬直時間が切れるジャストタイミングを狙って入力する「目押し」のような感じになり、むしろ難易度が上がっている気がします。
「連打マクロ」のように何も考えずに連打し続けるものは問題ないのでしょうが、タイミングを見計らって狙い撃ちでマクロを使用するのは、むしろ訓練が必要かもしれません。
マクロを使ってカンタンにしようとしたら、むしろ難しくなった、そんな感じです。
しかし、同じマクロでも不思議なことにタンクにミンネを投げるマクロは使いにくいと感じたことはありません。なぜでしょうね…。まぁ、そのマクロも今は使っていないんですが…。
実はいまは連打マクロは使わなくなったので、「詩タイマー」もいいかなぁと思うのですが、問題はむしろ「XHBの切り替えマクロ」のほう。とっさに使うことが多いので、このマクロは手放せない状況なのです。
マクロは同時に1つしか動作しない、その縛りが地味に痛いです。
ともあれ、限られた条件の中で、思いもよらないものが生まれる面白さがマクロを組む楽しみです。やめられないですね。今後も“名もなき墓標”を持つマクロがどんどん増えて行くことでしょう。
あれ、なんだこのマクロ…使ってないぞ…、なんのために使ったかも覚えてない…。
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