レジスタンスウエポンの製作は、最終段階に入った。つまり、地獄の3連クエストを終え、真の「レジスタンス・ウェポン」クエストが始まったということ。
6種類の一塊をそれぞれ30個、計180個集める…つまりレイド180周はさすがにキツかった。より正確に言えばスカーミッシュで1個でたので179回だけれど。細かいことはどうでもよくなるぐらいキツかった。
これまでのことを考えれば、これから集める輝かしき激情の一塊15個なんてたいした数じゃない。たかだかグンヒルド8周だ。
問題はコンテンツのクリアに多少時間がかかること。他にシャキ待ち時間や、集中力の限界や睡魔の襲来も考えると、おそらく1日2〜3回まわるのが限度だろう。それでも一週間もあればクリアできる計算だ。
グンヒルドはすでに何回も周回していてさすがに慣れた。正直希望の園エデン:再生編の方が突入回数が少なくて不安は大きいぐらいだ。懸念点があるとすれば、ボズヤクラスターを持ってなくて薬がなく、火力が出ないことだけだ。
いよいよ周回を始める。初日は3周。1周目はワンミスだったのが2周目は片手ほど死んだ。2周目に襲ってきた睡魔との壮絶な戦いは、それでも意識が飛ぶほどでは無かった。辛勝だ。3周目は睡魔のピークを少し超えたようで眠いが意識ははっきりしていた。これで6個。
2日目はスタートした時間が遅くて2周でタイムオーバー。幸いにも眠気には支配されずに済んだ。ただし、そのツケは翌日にまわってきた。
3日目。前日のダメージがたたって日中眠かった。日曜だったので、部屋の掃除を軽く済ませたあと少しだけ眠ったけど、それでも足りなかったようだ。夜には、圧の強いグラビデが瞼にねっとりと張り付き、継続的に作用していて、なかなかヘヴィだ。
そのヘヴィは、まぶただけでなく指にも作用した。いつも避けられる攻撃をなぜか喰らう。
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!トリニティ・シーカーが鋭刃四刀の構えを見せたと思って避けたと思ったら、いつの間にか鋭刃四刀流を食らってた。な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をされたのか わからなかった… 頭がどうにかなりそうだった… ラグだとかフリーズだとかそんなスゴイなもんじゃあ 断じてねえ。あきらかな睡魔の片鱗を 味わったぜ…
その日一戦目のあと、長めの休憩を入れ、2戦目に挑んだ。輝かしき激情の一塊は14個になった。あと一個だ。リスクを考えると、難易度の低いレベル70ダンジョンのほうが安全かもしれない。もう一塊を2個ドロップするグンヒルドに行く必要性は薄くなったのだから。
ところがいざコンテンツファインダーで申請をかけてみると、待機時間5分と表示されるが、3分半を経過してもシャキる気配がない。このまま待ち続けるていては、まぶたのヘヴィの効果が増大するのは火を見るより明らか。仕方なくグンヒルドに戻る。余ったら次の武器に使えばいいじゃない。
…果たして次の武器なんて作るかな…
これが最後の戦いになる。なけなしのボズヤクラスターを弓聖の仙薬に交換した。70ダンジョンの3分半のシャキ待ちは思いのほか良い休憩になったようで、まぶたのヘヴィは少し軽くなった。それも最終ボスに到達する頃にはかなり重くなったが。なんとか逃げ切れた。ギリギリセーフだった。
こうして輝かしき激情の一塊は16個になった。
またしてもアイテムを必要数より多く取得してしまった。まぁいい、ブレイズミューズは完成したのだから。
全体的に散りばめられたクリスタルと思わしき部分が青緑の光に包まれる派手な弓「ブレイズミューズ」。ちなみに英語表記は日本語そのままの「Blade’s Muse」だが、これがフランス語だと「Muse de Gunnhildr」、ドイツ語だと「Gunnhildrs Muse」になり、“グンヒルドのミューズ”となる。各リージョンのネーミングを見比べると、なかなか興味深いものがある。
前方の丸い枠の中の四角いクリスタルは弓を構えるとクルクルと回る。手ブレ防止のジャイロなのか、はたまた照準器なのか、輝かしき一塊の効果がここに詰まっているのか。
突起物が多いので、取り回しに気を使いそうな造形ではあるが、わたしたちにできることははコントローラーかキーボードのキーを押すことだけだ。
これで武器は最強になった。これからしばらくはアクセサリを揃えて強化していくつもりだ。つまり、黙示集めということになる。そして、24人レイドにも行かなくてはならない。古銭が枯渇して硬化薬が交換できない。モブハントにも参加できたらしていきたい。
久しぶりに自由時間を得たと思った矢先に、先延ばしにしいたタスクがのしかかる。イヤならやめてもいいんじゃよ、と誰かに言われそうだけど、喜んでやらせていただきます!