それにしても苦行である。今進めているレジスタンスウエポンの一連のクエストは、やっと必要なアイテムを半分集めた。ここが中間点だ。ここから今まで集めたのと同じ数のアイテムを、さらに集めないといけない。いつか終わるとわかっていても、永遠に続くような軽い絶望感に苛まれる。果たしてたどり着くことができるのだろうか。気が遠くなる。
こんなとき思い出すのは、ゼノンのパラドックス、二分法のバラドックスだ。スタートからゴールまで進むためには、かならず中間点を通過する。その中間点に到達しても、そこからゴールとのあいだにまた中間点がある。これがずっと続くから永遠に中間点を通過しつづけるだけで、決してゴールにたどり着けない…という思考実験のようなものだ。実際には終わることはわかっている、でも、あまりにも数が多いので終わらない気がしてくるのだ。
ここまでずっと頭の中もジョブも真っ白でやってきたのだけれど、さすがにメインジョブが恋しくなってきた。ずっとサブジョブでプレイするのは、なんだか人の靴を借りたときのように落ち着かない。最近は多少効率が悪く、時間がかかっても詩人でコンテンツにいくようにしている。
今は、ノーマルエデンの周回中。
すでにかばんには重々しき記憶の一塊は16個、荒々しき記憶の一塊が3個入っている。“荒々しき”はあと半分、“重々しき”は1/10が終了。トータルあと41回だ。
あと何日かかるだろう…。
このクエストが終わるとかばんの中のジャッジオーダー・コンポジットボウはジャッジオーダー・コンポジットボウREになる。でもまだ終わりじゃない。IL535になるまで、この強化の道は続くのだ。
さすがに希望の園エデンは、再生編の場合はノーマルとは言え油断できない。それでも待ち時間と脳死プレイで頭の中の認識能力はあやしくなってくる。
そうか、これが希望の園…、楽園と書いて、エデンと読む…ああ、エデンが見える…。