昨今の社会の流れに乗ってテレワークに移行したはいいものの、全然プレイ時間は増えていません。それはなぜか。
“ずっと家にいるときしかできない別ごと”をしてしまうのです。
通勤していた頃は家にいる時間がそれほど長くないため、優先度が高いことからはじめ、短い時間で完結できること、中断しやすいことを優先的に処理することになります。しかし、ずっと家にいるとなると、空いた時間を利用すればかなり時間がかかることでもできるのではないかという不埒な事を考え始めます。
たとえばMacOSのアップグレードとか…
うちはFFXIVをMacPro(ゴミ箱ではないやつ)でプレイしています。最新のものではなく、2010年モデルです。BootCampという機能を使ってWindows10で起動して、FFXIVをプレイしています。MacなのにMac版じゃないのか、と思った方、貴方の言は正しい。しかし、それはしません。なぜならMac版は公式エミュレーターだから。まったく同じスペックのマシンでもWindows版のほうがはるかに快適だからです。気持ちいいぐらい差があります。
流石にハードはオリジナルの状態では、ゲーミングPCとしては使いものにならないため、中身はちょいちょいアップデートしています。CPUは同じファミリー(XEONだったりする…)のやや速いものに交換し、メモリ(ちょっと特殊なECCタイプ)は16GB分装着、グラフィックボードはGTX1080を挿してあるので、なんとかWQHD解像度で画質を最高画質に設定して60fpsで遊べます。これがMac版だと30fps出るかどうかです。
またゲームを遊んでいる時間が圧倒的に長いせいで、ほぼWindowsマシンと化しており、WindowsOSは最新の状態をキープできているのですが、本家のMacOSはというと、ひどい有り様。最新のOSの3つ前のバージョンで、Windowsに例えれば「7」ぐらいの感じでしょうか。
ちなみに、MacPro 2010において、Mac版FFXIVはOS、ハードともサポート対象外、一方Windows版はまったく問題ありません。同じハードなのに…。
しかし、時間ができると余計なことを考えるもの。
すでに10年前のモデルで、サポート対象から外れている機種のため、そもそも最新OSへのアップグレードができません(正確に言えばできるけど、条件付き)。また、MacOS専用のグラフィックボードを使わないと機能の一部が制限されるので、安心してアップグレードするならグラフィックボードを対応品に入れ替える必要があります。あまりにめんどくさくて放置していたのですが、時間ができたので変な気を起こしてしまいました。
MacOSを可能な限り新しいバージョンまでアップデートすることにしました。
Windowsでゲーム、特にFFXIVをプレイするならグラボはNVIDIAにしておきたいところですよね。しかし最近のMacOSはNVIDIAのモダングラボに対応していません。しかも、どんな小さなアップデートでも毎回MacOS標準ドライバーに変更されてしまうため、NVIDIAのグラボを挿したままだと、アップデート後の再起動は必ず真っ暗になってにっちもさっちも行かなくなります。そのためにOSのアップグレードには儀式が必要です。
手順としてはこうです。
1.MacOSで起動するように設定してWindowsを落とす。
2.電源が落ちたら、Mac対応の古いグラボ(GTX680)に入れ替える
3.MacOSで起動してOSをアップグレードする
4.Mac用NVIDIA WEB ドライバーをインストールして再起動する
5.起動確認したらWindowsで起動するよう設定してMacを落とす
6.古いグラボから、新しいグラボに再び入れ替える
7.Windowsで起動する
これ、大きなアップグレードだけでなく、マイナーパッチでも基本同じことをする必要があるのですが、ファームウエアアップデートのないマイナーパッチなら「2」「6」を省略して「画面共有」という機能を使ってリモート作業でお茶を濁したりしますが、結局面倒なことにかわりありません。
誤解のないように言っておきますが、普通のMacならこんなことは起こりません。純正のMacなら驚くほどスムーズに作業が完了します。うちはMac非対応のモノをいろいろ使って変な使い方をしているから、こんなめんどくさいことになっているわけで、いわば自業自得なんです。
さらに余計なミスも犯したためほとんど1日潰してしまいました。MacProでNVIDIAのグラボ積んだまま運用できるのはMacOS 10.13 High Sierraまでだったのに、ラクしようとしたせいでもう一個上のMacOS 10.14 Mojaveまで上げてしまいました。裏技を使うとこういうことが起こるんですよね…こうなると、最初からやり直し。バックアップすら復元して、OSをアプデし直すことになったわけです。
最終バックアップの日付を見たら2018年12月…まる一年以上の空白が…。軽く頭が真っ白になりましたが、バックアップがないということは、ほとんど使っていなかったということで、まぁいいことにしました。
このおかげで昨日、一昨日はほとんどFFXIVにログインできませんでした。テレワークで時間ができて、ログインしやすくなったと思いきや、全然ログインできない事態に陥るとは、まったく考えていませんでした。
まったく変に時間があると余計なことをしてしまいますね。気をつけよう…。
教訓:バックアップはこまめにとろう、アップデートもこまめにしよう。時間があるから何しようという気持ちは抑えよう。
やっとおわったぁ…。