詩人のマクロは「連打」がすべてではありません。
ネットでこんな記事を発見しました。戦歌のリキャストだけを教えてくれるマクロ、通称「歌マクロ」の是非について語られています。
【FF14】詩人で歌の更新タイミングをechoで知らせる「歌マクロ」ってどうなの?使ってる人によると管理するのが楽らしいけど… : 馬鳥速報 : #FF14https://t.co/Z64UmeHztC
— 馬鳥速報@FF14 (@umadori0726) March 22, 2020
歌マクロとはどんなものかといえば、アラート音で戦歌の更新タイミングを自分に知らせるもの。その中身はと言うと、こんなかんじ。
/ac 各歌の名称
/wait 25 (パイオンは15 )
/echo <se.(お好きな番号)>
マクロの構造はシンプル。3つの戦歌をすべてマクロ化し、更新タイミングの5秒前に/echoで自分だけに警告音を鳴らすものです。
このマクロの利点は、戦歌ゲージとにらめっこしなくても歌の更新タイミングが音でわかることです。
Dotの効果時間やプロックなど、目で見て管理する物が多い詩人は、“見るもの”を可能な限り減らしたいもの。見るものが一つ減るだけでかなり戦闘継続がラクになります。我々詩人は以前、ピッチパーフェクトやソウルゲージMAX時に鳴るSEが結構重要な事に気づきました。それぞれSEが固有のものになっただけでプレイ感覚が変わるほどの利便性に気づいたはずです。音で更新タイミングを知れるのはかなり大きなメリットです。
もう一つ、このマクロは使用しても火力ダウンにあまり影響しないことです。先行入力が効かないので、厳密に言えば多少影響するかもしれませんが、無視できるレベルでしょう。
逆に欠点はといえば、とてもシンプルな話、他のマクロが実質使えなくなることです。
FFXIVの仕様では、同時に実行できるマクロは1つだけ。マクロ実行中に別のマクロを使用すると、先に使用したマクロは上書きされて止まってしまいます。それを防ぐために、マクロ実行中に別のマクロを使えないようにする“/macrolock(/mlock)”を一行目に仕込む事もできます、しかしそれは、常に歌を回し続ける詩人において、歌タイマー以外のマクロが使えないことを意味します。はっきりいえば、連打マクロは併用できないということです。ミンネをタンクに飛ばすマクロはおろか、XHB切り替えるだけのシンプルなマクロさえ使えなくなります。
細かい欠点をさらにふたつほど。ひとつは、マクロ化することで先行入力が効かなくなり、触り心地が悪くなること。もう一つは普通の<se.>コマンドを使うため、タンクの挑発マクロやヒーラーさんの蘇生マクロで、同じSEが当てられているとまぎらわしくなる点です。
実は歌マクロはかなり前からあるもので、実際自分も3.x時代に試したことがあるのですが、当時は連打マクロをバリバリ使っていたため、連打を取り、歌マクロを捨てました。
じつは3つの戦歌は、効果時間が30秒と固定で変動する要素がないうえ、専用UIが用意されていて、比較的管理しやすい部類に入ります。一方でプロック管理は、確率や運が絡みアイコンのプロックサインやフライテキストでしか管理できないので、戦歌より見落としやすいのです。
もし、初心者がマクロを使うなら、このふたつを天秤にかけたうえで、おそらく連打マクロの方をとるでしょう。そのほうが格段にラクで、火力も出るはずだからです。ある程度詩人の動きに慣れてきて、中級者にステップアップするためなら、このマクロが生きてくるかもしれません。プロック管理に集中するために歌をタイマーサポートするという考え方です。これがうまくできるなら、連打マクロを捨てることでさらなる火力アップが狙えます。
ちなみに、私はこのマクロは使っていません。理由はふたつあります。
ひとつは触り心地が悪いこと。発動してほしいときに発動しないのは大きなストレスです。この問題は自分にとっては意外と大きい問題なのです。2番目の原因はギアセットを頻繁に切り替えるのですが、そこにマクロを使っているためです。R1を押しながら切り替えるやり方より早く、確実なので。