「漆黒のヴィランズ」のメインストーリークエストを昨日クリアしました。6月28日のアーリーアクセスからはじめたので2週間弱でのクリアです。今回は比較的ゆったりと…と言いつつ途中で止まらなくなってそこそこのスピードになっちゃいましたが、楽しんで進められました。
「漆黒のヴィランズ」の舞台である第一世界へは、思いのほかサクッと進んでびっくりしました。でも考えてみたら、その前提クエは4.x後半で散々やっていましたね。
今回の舞台、第一世界は、光の氾濫によって滅亡の危機に瀕している世界。明るく、諦めと倦怠感が支配し、美しく、残酷で儚い世界。第一世界の行く末は、我々のホームとも言うべき原初世界にも大きく影響を及ぼすことが序盤で知らされます。すでに原初世界から魂が転移している暁のメンバーとともに、この第一世界と原初世界の両方を救うための冒険を始めました。
今回、とにかく暁のメンバーが大活躍。今回の物語のキーとなる「ミンフィリア」の存在。このミンフィリアの存在も一筋縄ではない事情がありました。原初世界のサンクレッドとミンフィリアは密接な関係で、家族も同然ということもあり、「サンクレッドが主人公じゃないかといぐらい活躍する」という前評判でしたが、サンクレッドは噂通りの大活躍でした。彼にはそうする理由があったのです。
活躍するのはサンクレッドだけではなく、暁のメンバーが全て活躍してます。実は、ウリエンジェは過去のどのパッチより喋っていて、体感3倍増ぐらいになっている気がしますね。今回もウリエンジェは物語の柱となる部分を支える存在でしたけど、思い悩む彼が深掘りされていて、謎多き存在と言う彼のイメージ薄れ、ぐっと身近な存在に感じられます。
マトーヤと名乗るヤ・シュトラさんも、姉さんっぷりを遺憾なく発揮。やんごとなき理由で、なぜかリーターとして夜の民というグループを率いていました。また視力を失いエーテルを視ているという設定もうまく活かされていました。
今回、後半になると影が薄い感じのアリゼー。もともとアクティブな性格が災いして、何もできないことや、解決法が見つからないフラストレーションやもどかしさが抑抑えられない感じ。逆にアルフィノの方はある種の貫禄と余裕が出てきて、要所で話を引き締めるような存在になってきました。そして相変わらずイジラレキャラですけどね。愛されてますね。
もちろん、暁メンバー以外も個性豊かなキャラクターが盛りだくさん。幽霊さんも含め敵味方関係なく魅力的なのがこの「漆黒のヴィランズ」です。それぞれに、理想とする正義があり、それを達成するために行動しています。今回はじめてアシエンとは何者なのか、何を求めているのか。光と闇の勢力とはなにか、霊災とはなにかなど、いままで歩んできたストーリーの根幹にあるものがあきらかにされていきます。
今回の暁メンバーの意識不明事件の当事者である、水晶公。とりあえず敵でないことはわかるし、嘘はいっていないようではあるけれど、その言動には常に秘密の匂いがつきまとう。クリスタリウムの管理者で、ミステリアスな存在。光が溢れてバランスが崩れた第一世界を救うために戦う。
戦わない、抗わない終末まで争わず、享楽的に生きる選択をしたユールモアのヴァウスリー。戦い、勝ち取ることで世界を救おうという水晶公の対立勢力。先代の統治者時代は、戦いの最前線にいたらしいのだが…。いろんな意味で、なかなかに味が濃いキャラ。
ユールモア軍を率いるランジート将軍は、苦しみや哀しみのない世界を追い求めて戦い続けてきたが、ついに理想の世界は訪れなかった。彼なりに行き着いた答えがヴァウスリーだった。だから迷いなく、淀みなくまっすぐに仕える。それが多少歪んでいようとも。
最終的に相容れないとわかっていながら、やろうとしていることに少なからず共感してしまうアシエン・エメトセルク。彼は彼なりの目的を果たそうとしているということを知る。だがわれわれは、それを決して受け入れることはできない。彼自身もベストではないと思っていないのかもしれないけれど、歩みを緩めることはない。
それぞれのイデオロギーがぶつかり、お互いを知り、理解もしながら、決して相容れない。信じる正義を追求して、それぞれが滅びの運命に抗うという深いテーマのストーリー、とても楽しかったです。もちろんまだここで終わりではなく、原初世界のゴタゴタは未解決のママ。まだまだ楽しみが続きますね。まずは、一段落です。
「漆黒」はストーリーが終わっただけで、サブクエも極蛮神戦も、ギャザクラも全てこれから。新しいパッチでストーリーが更新されるまでできることは山積み。次は何をしようかなぁ。