ベテラン光の戦士ほどブラッドレッターのクルクルと回った過去の栄光から逃れられないもの。かくいう私もそのひとりです。何度かのメジャーパッチを経たことで、ブラッドレッターを含む詩人のアクションの仕様はたびたび変化してきました。5.x時代のブラッドレッターとはどんなアクションスキルになっているでしょうか。

パッチ5.21現在の、ブラッドレッターの仕様は威力150の単体物理攻撃で、リキャスト15秒のアビリティ。バラード中に「詩心」が付与されるとリキャストタイムがリセットされ、再使用が可能になります。「詩心」は戦歌の効果中、Dotの継続ダメージ判定ごとに、40%の確率で付与されます。「詩心」が付与されると、詩心ゲージがフラッシュし、ブラッドレッターのアイコンのリキャストタイム表示がクルッと回るので、リキャストタイムがリセットされたことを知ることができます。

実はブラッドレッターは、Dot系を除く単体攻撃の中で威力が最下位。撃てるからと言ってやみくもに使用すると、かえって火力が下げる原因になってしいます。ブラッドレッターは効率的に運用することで生きてくるアビリティです。

“食い込みをおこさないための基礎知識

単体攻撃において、詩人のメインウエポンとも言えるのは、バーストショット、リフルジェントアロー、そしてエイペックスアローの3つのウェポンスキル。これらはいずれも高威力です。ウェポンスキルにはグローバルクールダウン(GCD)と呼ばれる共通のリキャストタイムが設定されています。このGCDは“バトルを支配する法律”と言っても過言ではありません。やぶった途端に火力ダウンという罪を背負い、ときには火力不足という罰も食らうわけです。

GCDをきっちり守ってウェポンスキルを使用するのがまず第一、そのうえで合間に効率よくブラッドレッターやエンピリアルアローなどのアビリティを差し込んでいきます。

ウェポンスキルはもちろん、アビリティにも硬直時間があるため、おのずと使える数は決まってきます。それらを含めたすべてをGCDの2.5秒間で完了するようにスキル回しを組み立てます。

ウェポンスキルの硬直時間は使用後およそ1秒間、この時点で、GCDの残り時間は約1.5秒となります。アビリティ系の硬直は0.5秒なので、2種類のアビリティを差し込んで使った場合、ふたつ合わせて1秒、ウェポンスキルの硬直も含めれば2秒消費している計算で、残りは0.5秒ということになります。

装備に付与されているスキルスピードの数値によってはGCDの間隔は短くなり、多くの場合 GCD2.5秒を切っていることがほとんど。ちょっとした操作の遅れ、ラグなどの影響を加味すれば、GCDに差し込むアビリティは2つまでにしておくのが無難と言えるかもしれません。

さて、ここまでが基本知識です。

ブラッドレッターは、GCDを最大1秒間消費する

ここでやっとブラッドレッターの話です。バラード中のブラッドレッターの動作を振り返ります。「詩心」が付与されて、クルッとリキャストリセットする場合の動作です。

バラード中に「詩心」が付与されたとき、アイコンがリキャストタイマーがクルッと1周するのに0.5秒かかるそうです。なんと、この0.5秒間はブラッドレッターが撃てません。終わってようやくブラッドレッターを使用でき、使用後にさらに0.5秒間の硬直時間が発生します。

ここで問題となるのは、「詩心」が付与されるタイミング。少し遅れて付与された場合は注意が必要。撃つへきか撃たざるべきかを、GCDの残り時間で判断していくことになります。

ブラッドレッターの動作イメージ。詩心が付与されるタイミングは毎回同じではない

上の図は、ウェポンスキルの硬直が切れた直後にリキャストリセットがかかったた場合のタイムラインを表したもの。この場合は、GCDの2.5秒中、2秒を硬直に費やしているのがわかります。

どのタイミングなら撃って良くて、どこならダメなのか

GCDに食い込まないようにブラッドレッターを使用するには、なにを基準にすればいいのでしょうか。

以下の図は「詩心」付与のタイミングと硬直時間のシミュレーションです。ウェポンスキルの再使用と同時に「詩心」が付与される最速付与パターンは、ウェポンスキルを優先して使用する大原則があること、いずれにしろクルッとする最初の0.5秒はブラッドレッターが撃てないことを踏まえて省略しています。

リキャストリセットのシミュレーション

コレを見ると、GCDの1/2程度までにクルッとした場合はなにも考えずにブラッドレッターを撃ってしまって構わないことがわかります。もし、もうひとつ別のアビリティをもうひとつ差し込みたいならば、そのアビリティの硬直時間がさらに0.5秒必要なことを覚えておきましょう。

ウェポンスキルの使用から1.5秒後にクルッとした場合もまだOK。しかし2秒 ─ GCDのタイマーが残り1/5を切ってからクルッとした場合は、ブラッドレッター使用後の硬直が最大0.5秒GCDに食い込ます。これは避けなければなりません。多少の余裕を持って、残り1/4程度が目安といったところでしょうか。そのときは撃ちたい気持ちをグッと抑え、ウェポンスキルを先に使用しましょう。

ウェポンスキルのGCDで見たブラッドレッターの食い込みタイミング。

余談ですが、詩人の「連打マクロ」の誤作動で、優先度を低く設定していたはずのブラッドレッターが先に発動してしまうと、コレに近い状態となり、火力ダウンの原因になります。連打マクロを使用している場合でも、単体のウェポンスキルをXHBなどに別にセットしておき、必要に応じて使用することで火力ダウンを抑えることができます。

撃たないと、プロックをムダにしてしまうのでは?

GCDの食い込みは避けたい、「しかしそれでは、次の『詩心』付与によりプロックが発生したら、1回分無駄になってしまうのでは?」という疑問が頭をよぎります。ここでキモになるのは、「詩心」判定のタイミングです。

「詩心」の付与条件である継続ダメージ判定は3秒ごとに行われます。つまり「詩心」付与のタイミングも3秒間隔、そのとき運良く40%のあたりを引けば「詩心」が付与され、ブラッドレッターのリキャストがリセットされます。

撃つのをガマンしても次の「詩心」判定に間に合う

GCD内で最も遅く「詩心」が付与されたパターンを見てみます。最後の0.5秒で「詩心」が付与された場合、次の「詩心」判定は3秒後となり、GCDまるまる一回分の余裕ができます。その間にウェポンスキルとブラッドレッターを消化できていればいいわけです。もし運良くプロックが続いたとしても、次の「詩心」判定には間に合います。

2.x時代に比べ、使う頻度はかなり減った

2.x時代のブラッドレッターは、単純にDot継続ダメージ判定でクリティカルヒットするとリキャストがリセットされる仕組みでした。このため、詩人のサブステータスはクリティカル一択だったわけです。また、現在のようにバラード中に限定されたものではないため、常時プロックが判定されてクルクルとリキャストタイマーが回りました。

4.0で「詩心」のコンセプトが導入され、プロックはバラードに限られるようになり、さらに5.0以降は「詩心」の付与が継続ダメージのクリティカルから40%の確率プロックに変更されました。プロックがバラード中に限られるようになってからは使用回数がガクンと減り、なんだか少しさみしい気がしたほどです。

でも、詩人はきっと誰しもブラッドレッタのクルクルが大好きなはず。使う機会はかなり減っても、リキャストリセットがかかると心が少し踊るのは2.x時代と変わりませんね。

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